交通事故

交通事故に遭ったらどうすればいいの?交通事故に遭ったらすぐにすべきこと

2017.06.05
交通事故|弁護士ニュース

「自分は交通事故に遭うはずがない。」そう思ってはいませんか?現代社会では,日常的に車を運転する機会があると思います。そのような環境では自分が悪くなくても突然後ろから追突されたり,飛び出してきた人を撥ねてしまったりする可能性も決してないとは言えないでしょう。
そこで,今回は,「交通事故に遭ってしまった場合に直ぐすべきこと」についてお話しさせて頂きたいと思います。ただ,今回のお話はあくまで一般的な流れになります。具体的な流れにつきましては個々人によって異なることもございますので,ご了承ください。

1 交通事故に遭ってしまった!まずやるべきことは?

 交通事故は予測して起きるものではなく,突然発生するものです。そのため,どうしても気が動転しまいがちですが,まず絶対に行ってほしいのは自分の身の安全を確保することです。自分の身の安全を確保してから可能であれば,以下のことを行ってください。

(1) 加害者を確認

 まず,加害者を確認しましょう。運転免許証の提示を求め,住所,氏名を確認し,電話番号等連絡先を確認してください。このときに,損害賠償の請求に備えて,自賠責保険の証書や任意保険の加入の有無を確認してもいいでしょう。

(2) 110番,119番通報

 そして,本来加害者がすべきことですが,加害者が連絡していない場合,119番通報,110番通報をするようにしましょう。警察に通報しないまま示談にしてしまった場合,後々交通事故として扱ってもらえず,保険会社から補償をしてもらえないなど大変なことになるかもしれません。加害者から「警察に通報しないでほしい」と言われても,絶対に110番通報をして下さい。
 駆け付けた警察からは,けが人の有無や,事故の状況,事故現場の住所等を聞かれることになりますが,自分の意見を正確に伝えることを意識しましょう。このときの状況は,警察の記録に残されることになります。この記録を使って後々,お互いの過失割合を判断する場合もありますので,何となくではなく,正確な状況把握とその説明を心掛けてください。

(3) その他の対応

 目撃者がいる場合,名前,電話番号等の連絡先を聞き,後日の協力をお願いしておきましょう。
 なお,現場で加害者から「全責任が自分にあります」などの文書の作成を求める方もいますが,このような文書の効力について裁判所は一般的に消極的です。示談交渉を紛糾させるだけですので,作成はお勧めしません。

2 交通事故の後,警察とどんなやり取りをするの?
 交通事故時のことで一番気になるのは警察とのやり取りでしょうから,この点について掘り下げてみたいと思います。

(1) 人身事故の場合

 怪我人が存在する人身事故の場合,警察官が事故現場で衝突場所を確認したり,加害者,被害者,目撃者などから事故の状況について話を聞いたりして,「実況見分調書」を作成します。
この実況見分調書は,刑事事件の証拠となるだけでなく,事故の細かい状況が書かれていますので,損害賠償を請求するにあたっても過失割合を決める際に参考になるなど非常に重要なものになります。そのため,あなたが加害者であれ被害者であれ実況見分に必ず立ち会うようにしましょう。
また,実況見分の立ち会いに際しては,自分が警察官に説明したことが書面に正確に記載されているかどうかを確認し,真実と違う場合には実況見分調書に真実を記載するように警察官に伝えましょう。
 なお,交通事故によって重傷を負ってしまい,救急車で緊急搬送された場合など,実況見分調書の作成に立ち会えなかったときには,後日改めて事故現場に呼ばれ,実況見分を行うこともあります。その場合でも,加害者と被害者の供述が食い違っている場合がありますので,ご自身の認識をちゃんと警察に伝えるようにしましょう。

(2) 物損事故の場合

怪我人がいない物損事故の場合ですと,通常,実況見分は行われず,物件事故報告書が作成されることになります。物件事故報告書は実況見分調書と比べると簡易な内容になりますが,後々重要な証拠になることもあり得ますので,慎重に記載を確認するようにしましょう。
 もっとも,当初はただの物損事故だと思っていたとしても,事故から数日経って痛みが出てきたような場合,病院に行って医師に診断書を書いてもらいましょう。一旦,物損事故として扱われ,物損事故として事故証明書が作成されていたとしても,人身事故に切り替え得ることがあります。そのため,このような場合ですと,医師の診断書を警察に提出し,人身事故として実況見分調書を作成してもらいましょう。

3,交通事故後の保険会社とのやり取りの流れ

(1) まずは自分の加入している保険会社に連絡!

警察への対応が終わったら,自分が加入している保険会社に,交通事故に遭った連絡をして下さい。
 加入されている保険の内容によっては,保険会社が対応・補償してくれる部分もありますので,保険会社への事故の報告はなるべく早くしておきましょう。ただ,ご自身の加入している保険を利用した場合,ノンフリート等級が下がることがあります。そうなると,補償をしてもらっても,その後の保険料が上がってしまい,結果として損をする場合もありますので,保険を利用すべきか手出しすべきかは,保険会社担当者と十分に協議して決めるようにしましょう。

(2)加害者の加入している保険会社を確認する

通常,今後の話し合いの窓口になるのは,加害者自身ではなく,加害者の加入している保険会社の担当者になります。
そのため,自分が行く予定の病院であるとか治療の方針とかを加害者の保険会社に伝えておくと,治療費の支払いがスムーズにいくことが多いです。例えば,整骨院への通院はよく問題になりますので,事前に保険会社に確認するようにしましょう。

4 まとめ

 いかがでしたでしょうか?今回は,交通事故に遭ってしまった場合に直ぐすべきことについてお話しさせて頂きました。
 交通事故で相談にいらっしゃる方で,ここまでの時点でいらっしゃることはほとんどございません。もっと話が進んでから,例えば保険会社との示談交渉になってから弁護士に相談にすることがほとんどです。しかし,症状固定の段階などで安易に保険会社の提案に同意している等もっと早い段階で相談にいらっしゃれば良かったのに…!と思うことが良くあります。
 保険会社の対応に少しでも不満があればすぐに弁護士に相談するようにしましょう。
以上

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